
こちらもまた70年代のリメイクと来ていますが、今回は、『トランスポーター』、『エクスペンダブル』でお馴染みの二枚目俳優、ジェイソン=ステイサムに、『3時10分決断のユマ』 でチャーリーというラッセル=クロウの子分を演じたベン=フォスターを揃えています☆
メカニックとは、暗号みたいなもので、ネット上であたかも求人情報を検索するように、検索をかけると、メカニックの募集があがってきて、そこをクリックすると、殺しのターゲットが写真付きで出てくるというもの。
おススメ度 80点 / 100点
アクションはすばらしいものの、トータルでは、悲しいストーリー☆
でも、ジェイソン=ステイサムが演じるからこそ、またその悲しさが、渋い映画となっている。
快適な音楽とともに、次々にクールなアクションが展開される、スピーディーな映画♪
ときには笑えるコメディ的要素も含む。
私のなかではかなりおススメの映画だ。
〜以下ネタバレ〜
ある日、ジェイソン=ステイサム演じるアーサー(殺し屋)は、良き友人を殺さなくてはいけなくなった。
そこで助けるフリをして実際に殺してしまったのには驚いたが、後日、墓に参ったとき、たまたまその友人の息子スティーブに鉢合わせる。
スティーブは、父の友人と知り、暗殺の訓練をして自分にいろいろ教えてほしい、と申し出て、アーサーの弟子になりバディーとして組み、いい関係を築きながら暗殺の仕事を次々とこなす。
あるときには、敵に殺されかけたスティーブを、アーサーが助けたり、はらはらどきどきのスリリング満点さ。
しかし、スティーブは、ある日、ついにアーサーの家で、父親の銃を発見してしまう;
銀色で、Virtory がうんぬん、と書かれている、印象的な銃だ。
これで、すぐにわかった、親密に慕ってきた、師のアーサーが自分の父を殺したのだと。
さあ、どうでるスティーブ!?
〜以下、さらにネタバレ〜
これまでの関係も一変し、頭に来たスティーブは、ひそかに、ガソリンを給油する際、アーサーの車をオイルまみれにし、遠方から発砲して爆破させ、アーサーを殺した(つもりだった)。
しかし、父を殺した事実を隠してきたアーサーのほうがプロの殺し屋として一枚も二枚もウワテだった。
アーサーにはこの復讐が分かっていたので、相手の行動を先読みして、準備していたのだ。
スティーブは案の定、アーサーの家に行き、アーサーに障るなと言われていたレコードをかけ、アーサーの車を盗む。
しかし、アーサーは先回りして、車に爆弾をしかけていた。
スティーブが、アーサーが後部席に残した手紙(これを読んだとき、お前は死ぬ、という内容)を読んだ瞬間、彼の乗った車は大破し、スティーブは死ぬ。
アーサーは、死から脱出した興奮と、悲しみと後悔の入り混じった、複雑な心境のまま、またひとりに戻っていく。
寂しい、悲しいエンディングが、またよかった。
本当にいくら暗殺の仕事とはいえ、父親を殺されたスティーブ、その父を殺した相手(しかも友人)から学んでいたという事実がひどすぎる。
が、2流俳優から、1流俳優へとなりつつある、ジェイソン=ステイサムが、『3時10分決断のとき』のチャーリーごときに、負けてなるか、というものだ。
ジェイソン=ステイサムのほうが、実生活でも映画のなかでもウワテという点でも、満足のいく映画だった☆